お久しぶりです。
はじめましてのひとははじめまして。
ぎべおんマンです。

スムーズにいきましょう
おもしろい記事があったので共有しますね。

モナリザで有名な15世紀(ルネサンス期)の偉大な画家
Leonardo da Vinci

20世紀後半から21世紀前半にかけての偉大なるイノベーター
Steve Jobs

約500年もの時を経てこの世に登場した2人には大きな共通点がある。
それはアートとテクノロジを融合させたことにある。
ご存知のとおり、Leonardo da Vinciは偉大な画家であるばかりでなく、
偉大な科学者であり発明家でもあった。
ルネッサンス期は芸術(アート)と科学に密接な関係が存在していたのである。
例えば、解剖学の研究のために画家は人体や臓器を入念に描写した。
そして光の描写のために光源を科学的にとらえて研究、
遠近法の探求を絵に表現した。
当時は写真が発明されるはるか以前のことであったので、
科学的に事実をとらえることが画家にも求められた時代でもあった。
一方、Steve JobsはStephen Wozniakとともに
世界初のパーソナルコンピュータを量産し、世に送り出した。
Jobsはそれまで専門的な知識がなければ使いこなせないハードウェアであった
コンピュータに、さまざまなフォントを用意し、
GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を搭載し、
一般人への道を開いた。
さらに当時、テクノロジのカタマリであったコンピュータに
アートの要素を取り入れ、他のメーカーには真似のできない
斬新なプロダクトデザインを採用し、
パーソナルコンピュータを普遍的なものにしてしまった。

アートとテクノロジの融合させるという発想は
天才のみに与えられた特権ではない。
例えば、さまざまな資料に接する機会がある、
日々の会議やミーティングの場でもこの発想は生かすことができる。
人間が一度に認知できる限界はせいぜいシート数枚程度だろうが、
統計が重要視される現在、限界を超えた膨大なデータから
答えや予測を導き出さなければならない時が来るかもしれない。
データの解析ソフトや、機械学習などのAIも有用だが、
人にとって代わり重要なプロジェクトの決断や決裁まで委ねることはできない。
あくまでヒトが最終的に物事を決めるのである。
人間の脳が把握できない膨大なデータ量をビジュアルに落としこみ、
データを可視化しさまざまな気づきをもたらすデータビジュアリゼーションが昨今、
注目を集めている。
データビジュアリゼーションの構築にはデッサン力が帰依した
このデータビジュアリゼーションの開発チームの主要メンバーであり
東京藝大でアートを学んだ櫻井稔氏に話を聴いた。
櫻井氏は、物事を観て理解するプロセスは
デッサンを描き上げてゆくプロセスと同じであると語る。
デッサンをする際に最も重要な事は絵を描く対象を見る際に
“俯瞰(ふかん)”と“主観”
を繰り返すことであるそうなのだ。
デッサンを描いてゆくプロセスは、
まずは対象を俯瞰して全体像をつかみ、
大まかなフォルムをとらえることから始まる。
大まかなフォルムをとらえられたら徐々に細部を詰めていくのであるが、
初心者は得てして、細部のみに目が行ってしまいがちなのである。
細部のみに目が行ってしまうと、
全体のバランスが崩れてデッサンを描き上げることができない。
デッサンを描き上げるためには俯瞰と主観、
つまり全体を捉えることと細部を詰めていくことを交互に繰り返していくのだ。
この俯瞰と主観のスキルが
データビジュアリゼーションを生むにあたって大きく寄与したのである。

【紹介】データビジュアリゼーションの事例

こちらは日本にある主要空港の飛行データを日本地図上に
ビジュアルマッピングしたもの。
こちらを羽田空港の職員に見せたところ彼らが大きな感銘を受けたそうなのだ。
彼らは毎日当然のように飛行機の離着陸を目の当たりにしている。
飛行データをビジュアル化して見ることにより空の上で飛行機が高密度な空間の中で、
計算されつくして動いている様に自分たちの仕事の意義に改めて気づいたらしい。
つまり、日々の業務の結果を俯瞰しビジュアルで確認できたことによって
新たな気づきがあったわけだ。
この気づきの源は、まさに論理的で左脳的な日々の仕事を、
感覚をつかさどる右脳的な感性でとらえることによって得られた
発見にあるのではないか。
このデータビジュアリゼーション、現在、地方創生や通信分野など
さまざまな分野で活用されている。
da VinciやJobsの作品や製品も、
このデータビジュアリゼーションも
論理の力と感性の力との統合と融合が新たな価値観をわれわれに提供している。
そういえば、
以前見たテレビ番組で1984年に元Appleの最高経営責任者(CEO)のJohn Sculleyが
Jobsから見せられた模型について
Sculleyがスケッチしたビジュアルメモを思い出した。

そのメモにはMAC PHONEと記されており、
未来の電話とジョブスが語っていたものーー。

まさにiPhoneの原型だ。

世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ(2011年 NHK)から引用
今から30年以上前にジョブスはiPhoneのイメージデッサンを仕上げていたのである。

論理的で左脳的な日々の仕事を、感覚をつかさどる右脳的な感性でとらえるために、
読者の皆さんもたまにはデッサンをしてみてはいかがだろう。

転載ここまで

数年前の記事ですが、まさに今のことを書いていますね。
ではまた。

文/増村岳史
学習院大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。マーケティング、営業を経て映画、音楽の製作および出版事業を経験。リクルート退社後、音楽配信事業に携わったのち、テレビ局や出版社とのコンテンツ事業の共同開発に従事する。2015年アートと人々との間の垣根を越えるべく誰もが驚異的に短期間で絵が描けるART&LOGIC(アートアンドロジック)を立ち上げ現在に至る。