1 精神分裂病

病前性格は分裂気質。
出現率はおよそ0.7%。精神分裂病の症状は多岐にわたっています。
例えば、 「TVや新聞に嫌がらせをされている」など現実離れした不合理な「妄想」、
実在しない対象を知覚する「幻覚」(特に幻聴)、
自分が他人に操られているという 「させられ体験」(能動性意識の障害)、
妄想や幻覚にとらわれて異常に興奮する(精神運動性興奮)、
反対に周囲に全く関心を示さなくなり(昏迷状態)
体が同じ姿勢のまま固まる(力タレプシー )、
観念と観念のつながりが弛緩して話しが支離滅裂になる(連合弛緩)
などがあります。
そして病気が進行すると、外界への関心や生き生きとした感情、
生きる意欲を喪失していきます。

精神分裂病はー般に破瓜型、緊張型、妄想型の3つに分類されます。

破瓜型

10代後半から20代前半にかけて、徐々に発病。初めは不眠や疲労感から始まり、
徐々に周囲への関心を失い感情が平板化していく。

緊張型

破瓜型とほぼ同じ頃に、急性に発病。激しい衝動性や興奮を示したり、
逆に昏迷状態に陥り一切の自発的行動を示さなくなる。

妄想型

30歳前後に徐々に発病。妄想や幻覚を主症状とし、感情や意欲の障害は少ない。

 

2 躁うつ病

病前性格は躁うつ気質。
出現率はおよそ0.5%。精神分裂病が人格の病と言われるのに対して、
躁うつ病は感情の病と言われています。症状の経過が周期的で、
病期と病期の間に正常な時期があります。
躁病またはうつ病のどちらかの病相が現れる単極型と、
両方の病相が交互に現れる両極型があります。
発病期は30歳前後が多いが40~50代にも好発します。

躁状態

高揚感があり活気溢れる言動を示す。疲れを知らずほとんど眠らないこともある。
抑制が外れた状態で多弁多動、考えが湧き出てきてまとまらない(観念奔逸)。
誇大妄想に至ることもある。食欲や性欲も充進する。

うつ状態

行動や思考が抑制される(制止症状)。
暗く沈んだ抑うつ気分、 劣等感に襲われ、全てを悲観的に考える。
自責的になり自殺を試みることも稀ではない。食欲や性欲も低下する。
朝方気分が悪く、夕方に気分が軽くなる「日内変動」や、
早くに目覚めすぎる「早朝覚醒」が特徴。
自殺企図は病気の初期と回復期に多い。